東京電力

国内最大手の電力会社

東京電力は、首都圏にある1都７県（東京都・群馬県・栃木県・茨城県・埼玉県・千葉県・神奈川県・山梨県）と静岡県の富士川以東に電力を供給している国内最大手の電力会社です。

「東電」や「TEPCO」の略称で呼ばれることも多く、福島第一原子力発電所の事故による影響で世界中に名前が知られている電力会社です。

売上高は電力会社として国内最大の6兆円を超えており、従業員数も連結では4万人を超える日本を代表する電力会社と言えます。

原発事故によって、復旧および賠償のために日本政府から公的資金が注入されており、株式の過半数が原子力損害賠償支援機構によって公的管理下に置かれている企業です。

東京電力は、東日本大震災の影響を最も受けた企業であると言っても過言ではなく、原発事故の影響は国の大きな課題とされています。

電力自由化に向けてより進んだ議論や動きに影響されている東京電力は、反原発運動を受けながらも福島第一原発の廃炉に向けて全力を尽くしています。

福島への責任を有しながら、安全性の確保や競争激化に対応しつつコスト削減・経営の効率化を進めています。

原発の稼働停止を受けて収益性の悪化が進んでいましたが、電気料金の値上げやリストラによって競争力を取り戻しつつあります。

2015年最新の業績では、シェールガスの普及に伴う原油価格の下落によってコスト削減に成功し、黒字化達成を実現しました。

東京電力改革の取り組みとして、お客様に密接したさまざまなサービスを展開しています。

「でんき家計簿」は、省エネ対策を進めて電気料金を値下げするために電気使用量と料金がグラフで簡単に分かるほか、家庭ごとに最適な料金プランの提案も行なってくれます。

でんき家計簿では、スマートメーターで計測した30分ごとの電気使用量まで見ることが可能となっています。

ホームページ上で公開している「でんきの省エネ術」では、快適な電気使用で賢く節約できる技についても公開しています。

他にも、再生可能エネルギーへの取組みも本格化しており、神奈川県川崎市の浮島で運転を開始したメガソーラー発電所や効率的な発電が可能な風力発電（ウインドファーム）事業も展開しています。